クッキングを通じて、動作能力や適応能力を育てます。
自分達で作ることにより、食べ物への興味や関心を持つことができ、
偏食の改善にもつながります。
料理には子どもの力を伸ばす要素がいっぱい!
ここでは「美味しく料理を完成させる」のではなく「療育」としてのポイントを、具体的に3つにまとめて紹介していきたいと思います。
楽しみながら行えることが一番のメリットなので「子どもの好きな料理」で「工程が単純なもの」「作業の中に触覚や、色や形状の変化があるもの」などの「料理」という観点以外でも楽しめる特徴があるといいですね。
①工程表を作る
レシピを覚えたり、段取りを考えることでワーキングメモリのトレーニングになります。また、工程表と手元を交互に見ることにより、板書が苦手な子のビジョントレーニングにもなります。
「手を洗う」「やさいをきる」など、次に何をするのかを分かりやすくイラストや写真があるとより分かりやすくなります。
②微細運動をする
材料をつかむ、混ぜる、こねる、切る、ちぎる、つぶす、注ぐなど、料理にはたくさんの微細運動(手先の運動)が含まれています。それらの微細運動のトレーニングになることはもちろんですが、それらの感覚を刺激することで「感覚統合」の要素も期待できます。
「楽しそうだけどまだ包丁を持たせるのは怖い」という方は、子ども用の包丁セットなどもありますので、検討してみてもいいかもしれません。
③食育にもなる
今までちょっと苦手だったものも「自分で作ったらすんなり食べた」という状況を何度も経験しています。「何かよく分からない好きじゃないもの」から「一生懸命準備した努力の結晶」になるのですから、そんなミラクルも期待してしまいます。
衣食住の最も生命にかかわる部分なので、楽しみつつ伸ばしてあげたいですね。